函館「尾札部道路」25日部分開通へ 縄文遺跡のアクセス向上
函館市にある世界文化遺産の一つ、「大船遺跡」の西側で建設中のバイパス道路の一部が25日開通する予定で、遺跡へのアクセス向上と観光振興への期待が高まっています。
函館市南茅部地区にある「大船遺跡」の西側では、地区内の尾札部町と大船町を結ぶ全長14.8キロのバイパス、「国道278号尾札部道路」の建設が進められています。
道路はすでに11.9キロが開通していますが、25日新たに0.5キロの部分が開通し、大船遺跡に整備された駐車場に直結する予定です。
大船遺跡へのアクセスはこれまで、遺跡の東側にある海沿いの国道から道幅の狭い急勾配の市道を上る必要があり、安全性に課題がありました。
市は周辺地域に案内看板を設置するなどして、大船遺跡を訪れる際は従来の市道ではなく、バイパスを使うよう呼びかけることにしています。
函館市教育委員会文化財課は「もう一つの世界遺産である垣ノ島遺跡からのアクセスが向上し、遺跡に訪れやすくなるので観光振興につながることが期待される」と話しています。