流氷去ったオホーツク海でことしの毛ガニ漁始まる

流氷が遠ざかったオホーツク海でことしの毛ガニ漁が始まり、生きのいいカニが次々と水揚げされました。

オホーツク海側の毛ガニ漁は雄武と沙留、紋別の3つの漁協で15日解禁され、興部町の沙留漁港では沖合で漁を終えた7隻の漁船が16日午後1時半ごろに戻って初水揚げしました。
この時期にオホーツク海でとれる毛ガニは、流氷の下の冷たい海で栄養を蓄えて身が締まって味の良いものが多いということで、16日は甲羅の幅が10センチ以上あるカニが多く水揚げされていました。
沙留漁港での初日の水揚げ量はおよそ1500キロで、去年より500キロほど少なかったものの、1キロあたりの価格は3000円から4600円と平年並みで取り引きされました。
オホーツク海側の毛ガニは近年、資源の減少が深刻になっていて、ことしの許容漁獲量は過去最低の120トンに引き下げられています。
沙留漁協の加賀谷一則組合長は「資源が回復していないため許容漁獲量は減りましたが、きょうの水揚げを見ると思っていたより順調なので、これからの漁が楽しみです」と話していました。
オホーツク沿岸の毛ガニ漁は今後順次解禁され、興部町の沖合では来月末まで続く見通しです。