稚内市にある障害者支援施設に道が行政指導 入所者虐待を認定
稚内市にある障害者支援施設で職員が入所者の女性を蹴るなど暴行を加えた問題で、道は虐待が行われていたと認定し、施設に対し、業務の改善を求める行政指導を行いました。
行政指導を受けたのは稚内市にある障害者支援施設「稚内はまなす学園」です。
道の宗谷総合振興局によりますと、2022年12月、施設内で虐待があったという内容の通報が寄せられ、担当者が施設の職員から話を聴くなど調査を続けてきました。
その結果、職員による入所者への虐待があり、虐待があった際に義務づけられている道や稚内市への報告を施設が怠ったと認定し、2月10日付けで、施設に対し、文書による行政指導を行い、再発防止策などを講じるよう改善を求めたということです。
振興局は虐待の内容を明らかにしていませんが、職員は2021年に入所者の女性を蹴るなど暴行を加えたとして、3月9日に暴行の罪で略式起訴され、裁判所から罰金30万円の略式命令を受けています。
「稚内はまなす学園」の斉藤昌司施設長はNHKの取材に対し、「入所者への虐待があったうえにその報告を怠ってしまい、関係者に謝罪したい。このようなことが二度と起きないように今後、対応していく」と話しています。