十勝の音更町の高校 卒業式を前に「黒板アート」お披露目

道内の多くの公立高校では3月1日に卒業式を迎えます。十勝の音更町の高校では、卒業式を前に生徒たちにサプライズで黒板アートが披露されました。

この黒板アートは、音更高校が卒業を目前に控えた生徒たちに思い出になるサプライズをしたいと地元の乳業会社と共同で企画し、札幌市のイラストレーター渡邉花絵さんが2日間かけて制作しました。
幅およそ3メートルの黒板には、校舎内で姿をよく見かけるというユキウサギやエゾリスのほか、生徒たちが授業中に育てていたペチュニアや、「希望」や「常に前進」という花言葉があるガーベラも描かれました。
28日は、翌日に行われる卒業式の予行練習で登校していた3年生の生徒およそ100人が教室に呼ばれ、黒い幕を下ろして完成した黒板アートが披露されると生徒たちからは歓声が上がっていました。
3年生の男子生徒は「体育の授業中にグラウンドの脇をウサギが走り回っていたのを思い出してうれしかった。卒業後も頑張ろうと思った」と話していました。
黒板アートを制作した渡邉さんは「何気ない日常の幸せを大切にしてもらいたいという思いで描いた。3年間楽しかったなと思ってもらえたらうれしい」と話していました。