函館 新たな健康増進計画策定で委員会開催

函館市で、市民の健康づくりを目指す新たな計画の策定に向けて話し合う会合が20日、市内で開かれました。

函館市は健康的に日常生活が送れる「健康寿命」を伸ばそうと平成25年度に策定した健康づくり計画について、来年4月からの新たな計画を策定するため現在、作業を進めています。
20日は医師や大学などの関係者20人余りが出席して計画の策定に向けた委員会の会合が開かれ、この中で市の健康に関する現状について、全国と道内に比べて市民の健康寿命が下回る一方、がん検診の受診率が低く、肥満や喫煙などの割合が高いなどの報告が行われました。
また働く世代では、肥満の人の傾向として朝食をあまり食べないことや飲酒の習慣がある人の割合が高いほか、運動の習慣が少ないなどの課題が見えてきたとしています。
それを踏まえて、今後の計画策定に向けた提言として、がんや腎不全などの予防とともに、高血圧や糖尿病を中心とした生活習慣病の対策が重要であるほか、健康に無関心な人が多い働く世代には、健康への意識の向上を図るための取り組みが求められるとしています。
函館市の健康増進計画策定推進委員会で委員長を務める小葉松洋子医師は「きょうの会合で出てきたいろいろな問題点について、地域として今後どのように取り組むか、行政も含めて考えていきたい」と話していました。