北海道周辺の海 密漁などの法令違反330件余 5年ぶりに増
去年1年間に北海道周辺の海で起きた密漁など漁業関係の法令違反は330件余りと、5年ぶりに増加に転じたことがわかりました。
第1管区海上保安本部のまとめによりますと、去年1年間に北海道周辺の海で取り締まった密漁などの漁業関係の法令違反は332件にのぼり、前の年に比べて60件増えました。
違反件数は平成30年以降減り続けていましたが5年ぶりに増加に転じました。
内訳で見ますと密漁などの漁業法違反が204件、資源保護のために定められた道の漁業調整規則違反が120件、などとなっています。
このうち去年3月に伊達市の沖合でナマコおよそ350キロが密漁された事件では、実行グループや買い受け人などあわせて13人が検挙されています。
また海のレジャー客を装ってアワビやウニを密漁する個人もあとを絶たないということです。
第1管区海上保安本部の飯塚秋成本部長は「これからも関係機関と連携して密漁などに対処し、取り締まりを強化していく」と話しています。