江戸から現代まで 道南美術の歴史振り返る展覧会
江戸時代から現代にかけて制作された、道南にゆかりのある美術作品の展覧会が、函館市で開かれています。
この展覧会は、道南の多彩な美術作品を知ってもらおうと、函館市の道立函館美術館で開催されています。
絵画を中心に、86点が展示されていて、このうち、18世紀半ばに松前藩の絵師、小玉貞良が描いた「江差屏風」は満開の桜のもと、人々がにぎわう様子や、アイヌ文様の服を来た漁師など、当時の江差の町並みや風俗が描き込まれた貴重な作品です。
また、函館市出身の画家、田辺三重松が戦時中に描いた「黄昏」は、従軍画家として赴いた千島列島北部の荒涼とした風景を荒々しい筆づかいで表現した作品です。
学芸員の田村允英さんは「江戸期から現代までの道南の美術を紹介できる展覧会は、函館美術館では今回が初めての開催です。またとない機会なので会場に足を運んで実物を見てほしいです」と話していました。
この展覧会「道南美術のクロニクル」は3月5日まで開かれています。