江差町でニシンの人工授精作業
江差町で、ニシンの資源を回復させるため水揚げされたニシンから卵を取り出して、人工授精させる作業が行われました。
人工授精の作業は、毎年ニシンがとれるこの時期に江差町や漁協などが行っていて、16日は、早朝に水揚げされたメス250匹、オス160匹ほどが選ばれました。
およそ15人が作業にあたり、まずメスから取り出した卵を容器に移したあと、オスの精子をかけて混ぜ合わせました。
そして、海藻の代わりとなる「マブシ」と呼ばれるブラシに付着させ、海水が入った専用の水槽におよそ150本を入れました。
卵がふ化して6センチほどの稚魚に成長したあと、ことし6月ごろに海に放流されるということです。
作業を行ったひやま漁協栽培振興係の小林裕聖さんは、「きょう採卵したニシンが大きく元気に育って桧山に帰り、昔のようなニシンで栄えた町になってくれるように願っています」と話していました。