メタンハイドレートの掘削効率化へ 北見工大が試験装置を公開

海底の地層にあるメタンハイドレートの掘削技術を研究している北見工業大学は、海底に見立てた大型の氷の地盤を作って掘削試験を行い、16日に試験で使った装置などを公開しました。

メタンハイドレートはメタンガスと水が結びついた「燃える氷」と呼ばれる物質で、日本周辺の海底の地層にあるため、国産の資源として期待されています。
北見工業大学と海洋開発会社の「三井海洋開発」は共同でメタンハイドレートを掘削する技術を研究していて、去年12月から今月にかけて大学の試験場に海底に見立てた大型の氷の地盤を作り、掘削試験を行いました。
16日は試験で使われた大型の掘削装置や氷の地盤が報道陣に公開されました。
試験では4つの氷の地盤を作り、それぞれで掘削装置のスピードや掘削刃を変えてメタンハイドレートを効率的に回収できるデータを得たということです。
北見工業大学工学部の山下聡教授は「試験では掘削装置の開発に役立つ結果が出たと思います。メタンハイドレートの回収には掘削以外の技術も必要なので、継続して方法を探っていきたいです」と話していました。