警察官が特殊詐欺の最新手口や対策を説明 北斗市で講演会

後を絶たない特殊詐欺の被害を減らそうと、警察官が市民に最新の手口や対策を説明する講演会が北斗市で開かれました。

講演会には高齢者を中心におよそ70人が参加し、講師を務めた函館中央警察署生活安全課の金森竜介課長は、まず、「『オレオレ詐欺』や『還付金詐欺』などの言葉が昔から存在するにもかかわらず、その言葉の意味さえ知らずに被害にあう人も多い」と手口などの認知が進んでいない現状を訴えました。
そして、函館市内で実際にあった事件を取り上げ、名義貸しのトラブル解決の名目をかたる架空請求詐欺などの手口を詳しく説明して被害をひと事と思わないよう心掛けてほしいと呼びかけました。
対策については、▼相手からすぐに現金を要求された場合は詐欺を疑い、▼固定電話にかかってきた不審な電話には注意するよう強調したうえで、「すぐに現金を振り込まず、家族や知人、警察などに相談することが大切だ」と呼びかけていました。
参加した80代の男性は「油断することなく、電話がかかってきたらとにかく怪しいと感じる必要があると思いました」と話していました。
また、60代の男性は「参考になる講演だった。実際に被害に遭いかけたこともあるので気を引き締めたい」と話していました。