水中ドローンを漁業に活用 函館で漁業者向けの講習会

遠隔操作による水中の撮影が可能な「水中ドローン」を漁業に活用しようと、函館市で漁業者向けの講習会が開かれました。

この講習会は函館市の潜水会社が主催し、道南の奥尻島でウニやナマコの潜水漁を行う漁業者4人が参加しました。
水中ドローンは、陸上や船の上から遠隔操作で水中の様子を確認できるため、近年、定置網や養殖いけすなどで活用されていて、14日は参加者たちが練習用のプールで実際に操縦し、水中がどのように見えるか体験しました。
奥尻島では今後、特産のウニの大きさや海藻の成長具合を確認するのに水中ドローンを使えないか検討しているということです。
参加した漁業者は「慣れるまでは難しいと感じましたが、寒い時期に潜らなくても海の状態がわかるのでいいのではないかと思います」と話していました。
水中ドローンの指導をした潜水会社の中村徹也さんは「1人でも多くの漁業者に便利な水中ドローンを使ってもらって広めていってほしい」と話していました。
会社では今後、道南の八雲町や鹿部町の漁業者に対しても講習会を行うということです。