特殊詐欺被害額が前年比46倍に 道警函館方面本部管内
去年1年間に道警函館方面本部の管内で発生した特殊詐欺の被害額は、およそ2億5000万円で、前の年に比べて46倍と大幅に増えたことが警察への取材で分かりました。
道警函館方面本部によりますと、去年1年間に管内で発生した架空請求詐欺やオレオレ詐欺など、特殊詐欺の被害額はおよそ2億5000万円でした。
前の年の1年間の被害額はおよそ540万円で、被害額はおよそ46倍に増え、過去10年間で最も多くなりました。
また、去年は18件と、前の年の6件に比べて3倍に増えました。
被害額のうち、架空請求詐欺がおよそ2億4000万円と全体の9割以上を占めています。
去年、函館市では弁護士などを名乗り、老人ホームの入居枠に関するトラブル解決の名目でうそを持ちかけられた、いずれも70代の女性が1億5000万円と、5900万円をそれぞれだましとられるなど高額な被害が相次ぎました。
警察は身に覚えのない支払いを求められたら詐欺を疑い、家族や警察の相談専用窓口「#9110」に相談するよう呼びかけています。