老人ホームでナースコール切り介護を放棄 旭川市が改善命令

旭川市は、市内の有料老人ホームで一部の職員が入居者の部屋のナースコールを鳴らないように設定するなどの虐待を行ったとして、施設を運営する会社に対して再発防止を求める改善命令を出しました。

改善命令を受けたのは旭川市にある老人ホームの運営会社、「グレイス」です。
旭川市によりますと、この会社が運営する住宅型有料老人ホーム「グレイス神居」で一部の職員が、入居者の部屋にあるナースコールを夜間に鳴らない設定にして介護を放棄したり、部屋のドアの外側にテーブルを置くなどして、入居者が自由に出られなくしていたということです。
市民から寄せられた情報をもとに、市が去年9月からことし1月にかけて施設に立ち入り検査などを行った結果、これらの行為が虐待にあたると判断し、運営会社に対して再発防止を求める改善命令を2月3日付けで出しました。
市によりますと、運営会社は入居者への虐待行為があったと認めているということで、入居者の家族に謝罪の文書を送付したうえで、3月に説明会を開くということです。