道南の有効求人倍率 4か月ぶりに前月下回る
先月の道南の有効求人倍率は観光の閑散期である冬のシーズンに入ったことなどを背景に0.91倍と前の月よりわずかに下回りました。有効求人倍率が前の月を下回るのは4か月ぶりです。
函館公共職業安定所によりますと、仕事を求める人1人に対して何人の求人があるかを示す有効求人倍率は、道南では先月、0.91倍と前の月より0.05ポイント下回りました。
有効求人倍率が前の月を下回るのは去年8月以来、4か月ぶりです。
新規の求人数は1605人と前の年の12月より5.6%下回っていて、産業別では「生活関連サービス業、娯楽業」が44.1%、「医療、福祉」が20.7%、「卸売業、小売業」が9.6%、それぞれ減少しています。
一方、「宿泊業、飲食サービス業」は前の年の12月より9.0%とわずかに改善しましたが、微増にとどまりました。
函館公共職業安定所は「観光の閑散期である冬場は有効求人倍率が下がる傾向にある。新型コロナウイルスの感染拡大前の水準は維持しているが、小売を含めた観光業を中心に人手不足の状態が続いている」と話しています。