函館ハリストス正教会 聖堂内のお祈り再開 建物の修復終わる
函館を代表する建築物の1つで老朽化のため修復工事が行われている「函館ハリストス正教会」で建物の修復作業が終わり、29日、聖堂内でのお祈りがおよそ2年ぶりに再開されました。
「函館ハリストス正教会」は、160年あまり前にロシア領事館の付属の聖堂として建てられ、明治時代に焼失したあと再建された聖堂が国の重要文化財に指定されています。
教会は、老朽化などのため、3年前の12月から大規模な修復工事が行われていますが、このうち建物の修復作業が終わったため、29日から聖堂内でのお祈りがおよそ2年ぶりに再開されました。
29日は信者などおよそ60人が集まって神とのつながりを回復する「成聖」と呼ばれる儀式が行われ、聖歌と祈りの声が美しく響き渡る中、神父が聖堂内に聖水をまきました。
このあと、屋外で建物の周りを一周する儀式も行われ、聖水をまく神父らのあとを信者らが列をなして行進しました。
函館ハリストス正教会の児玉慎一神父は「待ちに待った日が来て、信徒一同喜んでいます。お祈りにはどなたでも来られますし、一緒にお祈りすることを楽しみにしているので、ぜひ多くの人に訪れてほしいです」と話していました。