ヒグマ捕獲 昨年度初の1000頭超え 生息数増加など背景か

昨年度、農作物に被害を与えたり市街地に出没したりして捕獲されたヒグマは道内で合わせて1011頭と、統計が残る昭和37年度以降、初めて1000頭を超えました。道は生息数の増加などで人里に現れるクマが増えたことが背景にあるとみています。

道のまとめによりますと、昨年度、農作物に被害を与えたり市街地に出没したりして狩猟以外で捕獲されたヒグマは合わせて1011頭に上りました。
これは、これまでで最も多かった前の年度に比べて120頭多く、統計が残る昭和37年度以降、初めて1000頭を超えました。
これについて道は、生息数の増加やクマが食べる家畜飼料用のトウモロコシ「デントコーン」の栽培が広がったことで人里に現れるクマが増えたことが背景にあるとみています。
人里へのクマの出没を抑え込むため、道は、冬眠中や親子連れのクマの捕獲について、ハンターなどの人材育成を目的とした場合は認めていませんでしたが、来月からは人里周辺に限って解禁するなど対策を強化する方針です。