厚沢部町長の減給案が臨時議会で可決 渋田町長は退任へ
厚沢部町で、職員が公共工事の入札情報を漏らしたとして懲戒処分されたことを受けて、渋田正己町長は監督責任を認め、みずからの給与を減額する条例案を町議会に提出し、可決されました。
厚沢部町は、町が発注した「道の駅あっさぶ」のトイレ工事や映像システムの3つの契約について、政策推進課の40代の係長が予定価格が記載された「設計書」のデータを業者に提供したなどとして、先月、停職1か月の懲戒処分にしました。
これを受けて渋田町長は27日開かれた町の臨時議会で、みずからの給与を1か月、10%減給する条例案を提出しました。
渋田町長は、職員の入札不正について監督責任を認めた上で「人事を見直すなどして、職員ひとりひとりの仕事の進捗や負担を確認できるような態勢を整えて、再発防止に臨みたい」と述べました。
条例案は全会一致で可決されました。
また、4期16年にわたって町長を務めてきた79歳の渋田町長は、臨時議会のあと、ことし4月に行われる厚沢部町長選挙に立候補しないことを議員らに明らかにし、「これまでの町民の温かいご支援に心より感謝申し上げる」と述べました。
選挙に立候補しないことと、入札の不正問題は直接関係ないとしています。