シカが関係する交通事故 去年4475件で過去最多に

去年、道内で起きた野生のシカが関係する交通事故はそれまでで最も多かった前の年を上回り、過去最多となりました。

警察のまとめによりますと、道内では去年1年間に車がシカと衝突したり、シカを避けようとしてガードレールにぶつかったりした交通事故が4475件に上りました。
これはそれまでで最も多かった令和3年の4009件を上回り、過去最多を更新しました。
去年はほとんどが物損事故でしたが人身事故になったケースもあり、3人が死亡、4人がけがをしたということです。
また、事故の発生場所で比較すると、全体の4割が交通量の多い札幌方面で起きていて、次いで釧路方面が3割近くを占めているということです。
シカの生態に詳しい酪農学園大学の伊吾田宏正准教授は「近年、シカの個体数が増え、冬は積雪が増えると標高の低い市街地周辺にも出没するおそれがある。シカは群れで行動するので、1頭見かけたら複数頭いると考えて車のスピードを落とすようにしてほしい」と話しています。