シカ狩りにドローン活用する実験 札幌市で行われる
農作物に被害を与えるエゾシカの狩猟で、ドローンを使ってどの程度、効率的に狩りが出来るか確かめる実験が22日、札幌市内の山林で行われました。
この取り組みは猟友会や札幌市が行ったもので、ハンターなどおよそ80人が集まりました。
実験では、温度を感知する赤外線カメラを搭載したドローンを半径1キロほどの範囲で飛行させ、上空からシカの居場所をさぐって山中で待機するハンターに情報を伝えることで効率的な狩りにつなげます。
ドローンからの情報はモニターに映し出され、参加したハンターたちはこの情報も活用しながらシカを追い込んでいました。
道内では近年、エゾシカの増加に伴い農作物への被害も増えていて、昨年度は14万頭余りが駆除されたということです。
北海道猟友会札幌支部の玉木康雄理事は「札幌市南区には果樹園や農地があり、計画的にシカを駆除する必要がある。ドローンをどのように活用できるのか考えていきたい」と話していました。