旭川市立大学の志願者が増加 “公立化で授業料安くなり人気”
私立の旭川大学はことし4月に「旭川市立大学」として開学します。志願者数はこれまでの10年で最も多くなっていて、大学では公立化で授業料が安くなることから受験生の人気が高まっているとみています。
旭川市は、少子化などの影響で定員割れが続いていた旭川大学の運営を学校法人から引き継ぎ、ことし4月に「旭川市立大学」を開学します。
一般選抜の願書の受け付けが20日締め切られ、旭川大学によりますと、志願者数は確定していませんが、19日時点で経済学部の経営経済学科が30人の定員に対して243人(倍率8.1倍)、保健福祉学部の保健看護学科が25人の定員に対して158人(6.3倍)、コミュニティ福祉学科が10人の定員対して22人(2.2倍)と、いずれもこれまでの10年で最も多くなっているということです。
旭川大学の年間授業料は現在、保健看護学科が120万円、経営経済学科とコミュニティ福祉学科で80万円ですが、公立化後はすべての学科でおよそ54万円になります。
大学では、授業料が安くなることや、公立大学としての“ブランド”を得たことで受験生の人気が高まっているとみています。
旭川大学入試広報課の窪田貴文課長は「公立大学として初めてとなる新入生を迎え入れるため、しっかりと準備を進めていきたい」と話していました。