去年のクマ目撃通報2240件 統計取り始めて以来最多に

去年、道警に寄せられたクマの目撃通報の件数は2240件に上り、統計を取り始めてから最も多くなりました。

道警によりますと、去年1年間に寄せられたクマの目撃通報の件数は2240件と前の年より40件余り増え、年間の件数としては統計を取り始めた平成27年以降、最多となりました。
このうち札幌市内での目撃は156件にのぼり、こちらも過去最多になりました。
市内では、去年10月に南区で連日のようにクマが出没し、小中学校が登校時間を遅らせたり集団下校させたりするなどの対応に追われたほか、大みそかにも中央区の円山西町で目撃通報があったばかりです。
一方、全道のクマによる人身事故は前の年より8件少ない3件にとどまりました。
また、クマに襲われてけがをしたのは5人で、死亡事故はありませんでした。
道警は、▼この時期も冬眠しない個体に気をつけたうえで、▼山に入る際は複数人で音を鳴らしながら行動し、▼万一、目撃しても絶対に近づかず、警察に通報するよう呼びかけています。