顧客情報持ち出し転職先で顧客引き抜き 有罪判決

ガス販売会社の元社員が顧客情報を持ち出し、転職先の会社で顧客の引き抜きに利用していたとして、不正競争防止法違反の罪に問われている裁判で、函館地方裁判所は「被害を受けた会社の経営や事業の遂行に相当な悪影響を及ぼした」と指摘し、執行猶予のついた懲役1年6か月の有罪判決を言い渡しました。

道内のガス販売会社の元社員、堀井孝雄被告(52)は、当時勤務していたガス販売会社の事務所から顧客情報が記録されたファイルデータをコピーして持ち出したうえ、その後、転職した別のガス販売会社で顧客の引き抜きに利用していたとして、不正競争防止法違反の罪に問われています。
これまでの裁判で被告は、使用していた情報はそもそも営業秘密にあたらず、違法性の認識はなかったなどとして無罪を主張していました。
17日の判決で函館地方裁判所の延廣丈嗣裁判長は「流出した情報の量や内容などに照らし、被害を受けた会社の経営や事業の遂行に相当な悪影響を及ぼしたと言える。犯行の動機や経緯には相応の非難を受けざるを得ず、刑事責任を軽視することはできない」と述べ、懲役1年6か月、執行猶予4年、罰金50万円の判決を言い渡しました。