手稲区住宅街でクマ目撃通報2件

9日夜、札幌市手稲区の住宅街でクマを目撃したと警察に通報があり、その後、別の場所でもクマが目撃されました。通報のあった現場では野生動物のものとみられる足跡が確認されていて、警察は近くの住民に注意するよう呼びかけています。

警察によりますと、9日午後10時すぎ、札幌市手稲区富丘5条3丁目付近の市道で、「クマ1頭を目撃した」と近くを歩いていた30代と40代の夫婦から警察に通報がありました。
警察官が駆けつけたところ、通報のあった現場に野生動物のものとみられる足跡が残っていたということです。
さらにおよそ3時間後の10日午前1時ごろにも、手稲区稲穂2条1丁目付近の市道で、「クマを目撃した」と近くを歩いていた40代の男性から警察に通報がありました。
1件目の通報があった場所と2件目の場所は2キロあまり離れていて、目撃情報ではクマは肩までの高さが60センチほどで、市街地の方向へ歩いていたということです。
警察がパトカーを出して警戒にあたりましたが、これまでのところクマは確認されていないということです。
札幌市内では、12月31日にも中央区円山西町でクマを目撃したという通報が相次ぎました。警察は通報があった手稲区の住宅街で警戒を続けるとともに、近くの住民に注意するよう呼びかけています。