国宝内定の黒曜石の石器出土した遠軽町で7月に国際会議開催へ

国宝に指定されることになった黒曜石の石器が出土したオホーツク海側の遠軽町でことし7月、黒曜石の国際シンポジウムが開かれることになり、地元の関係者が期待を寄せています。

遠軽町で開かれるのは世界各国の考古学者や地球科学者などが集まる「国際黒曜石会議」で、イタリアとハンガリー、アメリカに続いて、日本で初めて開催されます。
期間は7月3日からの4日間で、会場では黒曜石の形成過程や石器の製作技術などについての研究発表があるほか、遠軽町白滝地区にある黒曜石の産地、赤石山の見学会なども開かれる予定です。
遠軽町では白滝遺跡群から出土した黒曜石の石器などが国内最古の国宝に指定されることになっていて、関係者は今回の国際シンポジウムが白滝の黒曜石の価値や魅力をさらに広めるきっかけになると期待しています。
遠軽町埋蔵文化財センターの松村愉文所長は「遠軽町や白滝ジオパークが持つ資源、環境が評価されて開催されることになったので、より多くの人にこの地域の良さを知ってほしい」と話しています。