好調な水揚げの道東沖のマイワシをイスラム圏で販売へ

道東沖で好調な水揚げが続いているマイワシについて、イスラム教の戒律に基づいて加工されていることを示す「ハラル認証」を新たに取得して海外での売り上げを伸ばそうという動きが出ています。

北海道まき網漁業協会によりますと、去年の道東沖の巻き網によるマイワシの水揚げ量は22万4908トンで、おととしと比べて4.3%減ったものの4年連続で20万トンを超え好調を維持しました。
このうち8万4000トン余りが水揚げされた十勝港に面する広尾町の会社では販売先を増やして売り上げを伸ばそうと、先月、マイワシの冷凍品や加工品についてイスラム教の戒律に基づいて加工されていることを示す「ハラル認証」を取得しました。
会社によりますと、イスラム圏ではハラル認証を取得している商品は販売先も広がり比較的高い価格で取り引きされるということで、およそ6割がイスラム教徒とされるマレーシアなどへの輸出拡大を目指しているということです。
ハラル認証を取得した「池下産業」の池下藤一郎社長は「ほかの魚の水揚げ量が少なくなっている中でマイワシは増えている。低く見られがちな魚だが付加価値をつけて売っていきたい」と話していました。