阿寒湖にカメラ設置し氷観測 マリモに与える温暖化の影響研究

温暖化がマリモの生態に与える影響を調べるため、釧路市教育委員会は阿寒湖畔にカメラを設置して、湖が凍り始める時期やとけ始める時期などを記録することになりました。

マリモが生息する釧路市の阿寒湖は毎年、湖全体が氷に覆われますが、この時期はまだ全面結氷していません。
地元の人によりますと、凍り始める時期が年々遅くなっているということで、温暖化の影響を指摘する声もありますが、いつから凍り始めるかなど、正確なデータはありませんでした。
このため、釧路市教育委員会は27日、マリモが生息するチュウルイ湾のほとりにカメラを設置し、湖の様子を遠隔で観測することになりました。
湖が凍り始める時期やとけ始める時期などを毎年記録して、温暖化の進み具合やマリモに与える影響などを研究することにしています。
釧路市教育委員会マリモ研究室の尾山洋一次長は「湖の環境を知ることがマリモを知ることにつながる。映像で記録しておけば確実なので、何年も撮りためて研究成果を次につなげていきたい」と話していました。