知床のヒグマ 生態について学ぶ

知床半島の羅臼町で、ヒグマの生態について学ぶことができるイベントが開かれ、食べ物に対する執着心が非常に強いことなどが紹介されました。

「井戸端会議」ということばにかけて、「クマ端会議」と名づけられたこのイベントは、知床半島のヒグマ対策を担う知床財団が毎年、開いているもので、およそ20人が参加しました。
はじめに財団の担当者がヒグマの生態について紹介し、▼学習能力が高く慎重に行動する一方で、▼食べ物に対する執着心が非常に強いことが説明されました。
続いて、ことし、羅臼町内でヒグマが目撃された件数は、10日現在で195件と去年の同じ時期に比べて少ないものの、捕獲数は去年より4頭多い18頭であることが紹介されました。
また、ことしは、去年、相次いだ民家の干し魚を狙うヒグマによる被害はないものの、知床横断道路でヒグマが車両に接近するケースが何度も確認されているということです。
参加したネイチャーガイドの男性は「今日きいた話を他の人にも伝えたい」と話していました。
知床財団の松林良太保護管理事業係長は「人の目に触れないところでもクマが活動していることを意識して対策してほしい」と話していました。