エゾシカの有効活用考える 中標津町でイベント
農業被害をもたらすとして駆除されるエゾシカの有効活用を考えるイベントが、道東の中標津町で、26日開かれました。
このイベントは、駆除されるエゾシカの有効活用を地域全体で考えてもらおうと、有志による実行委員会が毎年開いているもので、会場では、シカの革を使ったバッグやキーホルダーといったレザークラフトの小物のほか、無添加のペットフード、それに、「ちまき」や「ミネストローネ」といったシカ肉料理も販売されました。
また、革を使った小物をつくるワークショップも行われ、訪れた人がキーホルダーなどを作っていました。
中標津町では、牧草やジャガイモなどへの農業被害をもたらすとして、年間およそ900頭のエゾシカが駆除されていて、ほとんどが食肉やペットフードに使われるものの、皮などの有効活用が課題になっているということです。
キーホルダーを作った小学1年の男の子は「楽しかったです。シカの革は思ったより柔らかかったです」と話していました。
主催した実行委員会の武田健治さんは「有効活用率を100%に近づけるため、みんなで話し合って命に向き合っていきたい」と話していました。
このイベントは中標津町総合文化会館で27日も開かれます。