狩猟期間延長検討など道のヒグマ対策案 専門家会議で了承
道内で市街地などへのヒグマの出没が相次いでいることを受けて、専門家による会議は22日の会合で、毎年1月いっぱいまでとしている狩猟期間を最大で4月中旬まで延長することなどを検討するとした対策案をまとめました。
ヒグマの捕獲のあり方について検討する専門家の会議には、大学教授や各地の猟友会の関係者などが出席しました。
3回目となる22日の会合で、道の担当者は市街地などへのヒグマの出没を抑え込むため、▽毎年10月1日から翌年の1月31日までとしている狩猟期間を、最大で4月15日まで延長することや、▽出没の抑制を目的とした許可による捕獲を、現在行っていない春にも実施することなどを検討するとした対策案を示しました。
これに対し専門家からは、▽ヒグマが目撃された場合、住宅地からどれだけ離れていれば駆除すべきか、地域の実情に応じた基準を作るべきだとか、▽若手のハンターを育てるため、道が窓口となり講師を派遣すべきだといった意見が出されました。
会議はこうした意見も踏まえて道が最終的な対策の策定を進めることとし、示された案を了承しました。
道は関連する会議に諮ったうえで、来年の春以降、実施できる対策から順次講じていくことにしています。