家畜のふん尿もとに製造した燃料で走行 全国初の実証実験

二酸化炭素の排出量の削減につなげようと、家畜のふん尿をもとに製造した「液化バイオメタン」を燃料の一部として使用し、大型トラックを走行させる全国で初めての実証実験が苫小牧市で始まりました。

大手商社の三菱商事と産業ガス大手のエア・ウォーターは18日から苫小牧市で、十勝地方の家畜のふん尿をもとに製造した「液化バイオメタン」と、LNG=液化天然ガスを混ぜ合わせた燃料を使って、大型トラックを走行させる実証実験を始めました。
「液化バイオメタン」は、家畜のふん尿から取り出した再生可能エネルギーの「バイオガス」から製造されるため、トラックが走行時に排出する二酸化炭素の量を実質的に削減する効果があるということです。
両社によりますと、家畜のふん尿をもとに製造した「液化バイオメタン」を燃料にして、自動車を走行させるのは全国で初めてだとしています。
今回の実証実験で「液化バイオメタン」を燃料に混合している割合は18日の段階では20%程度だということですが、今後、車両や燃料の充填設備に影響がないか確認しながら、混合する割合を高めていき、二酸化炭素の削減量や燃料の供給コストを検証することにしています。
三菱商事天然ガスグループの三田智博マネージャーは「エネルギーを地産地消して低炭素化、脱炭素化を進めていくことは非常に意義がある。『液化バイオメタン』が広く市場で認知されて、使いやすい燃料になってほしい」と話していました。