飼いネコも新型コロナ発症 中標津町の獣医師が報告

道東の中標津町の獣医師が新型コロナウイルスに感染した飼いネコの具体的な症例報告をまとめました。
こうした症例報告は国内で初だということで、獣医師は「ネコは感染しやすい動物なので接する時には基本的な感染対策が必要だ」と話しています。

中標津町で動物病院を経営する山田恭嗣獣医師はことし4月、日本獣医師会の雑誌に論文を発表しました。
山田獣医師は去年8月、呼吸器の症状が出ていた12歳のメスの飼いネコを診察したところ、体温は37度3分で異常はなかったものの、くしゃみや鼻水、目の充血などの症状が見られたということです。
ネコの粘膜を採取し、国立感染症研究所で分析した結果、新型コロナウイルスのデルタ株に感染していることが確認されたということです。
飼い主を含め同居する家族5人もデルタ株に感染していたことから山田獣医師はヒトからこのネコに感染した可能性があると診断しました。
抗炎症剤の投与などの治療を行ったところ、呼吸器症状に回復傾向がみられ、治療に一定の効果があったとしています。
山田獣医師によりますと新型コロナウイルスに感染し、発症した動物の症例が学会に報告されたのは国内ではこれが初めてだということです。
山田獣医師は「感染しても見過ごされているネコは他にもいるとみられる。ネコは感染しやすい動物なので感染が疑われるネコと接する時には基本的な感染対策が必要だ」と注意を呼びかけています。