新型コロナ新規感染者9545人 死亡22人 ともに過去最多

9日、道内では新たに9545人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、8日に続いて過去最多を更新しました。また、一日としてはこれまでで最も多い22人の死亡が発表されました。

9日、道内で発表された新規感染者数は、▼道が4725人、▼札幌市が3460人、▼旭川市が680人、▼函館市が489人、▼小樽市が191人の合わせて9545人となっています。
このうち道が発表した感染者数は医療機関の所在地別にみますと、▼石狩地方が736人、▼胆振地方が581人、▼十勝地方が485人、▼釧路地方が402人、▼空知地方が367人、▼オホーツク地方が365人、▼上川地方が215人、▼後志地方が180人、▼渡島地方が154人、▼根室地方が78人、▼桧山地方が65人、▼留萌地方が64人、▼日高地方が56人、▼宗谷地方が49人、それに▼道の陽性者登録センターが928人となっています。
一日の新規感染者数が9000人を超えるのは2日連続で、8日に続いて過去最多を更新しました。
一日の新規感染者数は先週の水曜日に比べて1650人増え、感染が急速に拡大しています。
一方、これまでに感染が確認されていた人のうち、▼道が50代の男性1人、70代の男女5人、80代の男女4人、90代の男女5人、年代・性別非公表の1人、▼札幌市が40代の女性1人、70代の男性2人、80代の女性1人、▼函館市が年代・性別非公表の2人の死亡を発表し、道内で発表された死者数は一日としてはこれまでで最も多い合わせて22人となりました。
これで道内の感染者は、札幌市ののべ39万2472人を含むのべ89万8486人となり、亡くなった人は2836人となりました。

【指標で見る道内感染状況】
9日時点の道内の感染状況について、新型コロナウイルス対策を検討するためのレベル分類の指標に基づいて見ていきます。
《全道》
全道では▼病床使用率が40.5%、▼重症者の病床使用率は5.6%、▼人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は888.6人となっています。
《札幌市》
札幌市では▼病床使用率が44.5%、▼重症者の病床使用率は4.1%、▼人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は879.4人となっています。
《札幌市を除く地域》
札幌市を除く地域では▼病床使用率が38.6%、▼重症者の病床使用率は6.7%、▼人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は894.2人となっています。
《前週比》
▼人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は、前の週と比べて▽全道、▽札幌市、▽札幌市を除く地域ともに1.29倍といずれも1倍を超え、増加を示しています。
《まとめ》
▼病床使用率は、▽全道と▽札幌市では40%を超えています。
また、▼人口10万人あたりの直近1週間の新規感染者数は、▽全道、▽札幌市、▽札幌市を除く地域ともにレベル「2」の指標を大幅に超えています。

【“高齢者に会う際は検査を”】
新規感染者数の増加について、道は、▼気温が下がり、室内を換気する機会が減っていることや、▼人の動きが活発になっていることが主な要因として考えられるとしています。
そのうえで、▼1時間に1回は窓を開けて換気を行い、▼マスクの着用や消毒など基本的な対策をとること、それに、▼ワクチン接種を積極的に検討するよう呼びかけています。
また、死者数の増加について、道は、感染者が大幅に増えたことに伴い、亡くなる人も増えているとしたうえで、死亡者のほとんどが高齢者だとして基本的な対策を徹底するほか、高齢者や基礎疾患のある人と会う際は検査を受けるよう呼びかけています。

【街の声】
新型コロナウイルスの新規感染者数が道内で9500人を超えて過去最多となったことを受けて、札幌市では驚きの声やしかたがないといった声が聞かれました。
市内に住む32歳の女性は、「飲み会と集まりが増えているからだと思います。手を洗ったり消毒をしたり今までどおりの対策をすれば、これ以上はひどくならないんじゃないかと思っています。個人的にはまだ気をつけたいので、この冬はいつもどおり家にこもりたいです」と話していました。
市内の大学に通う大学3年生の男子学生は、「今までは対面授業でしたが、対面での討論がなくなって家に帰ってからやってほしいと言われました。全て対面での授業がいいですが、感染はしたくないのでしかたがないです」とあきらめ顔で話していました。
市内に住む66歳の男性は、「びっくりしましたが『来るな』と思っていました。海外からの観光客でマスクをしていない人も多く、日本人もマスクをしない人が増えていると思います。ワクチンを打っている人もかかっているので、みんなで気をつけるしかありません。年末までには収まってほしいです」と危機感を強めていました。
市内の飲食店で働く20代の女性は、「ニュースで見て知り、多すぎるなと思いました。観光客が多いからしかたないと思います。今までで一番多いですが、感覚がまひしていてよくわからないです。行動制限がないのは飲食店としてはありがたいですが、マスクをしていない人が増えてきたと思います」と話していました。

【専門家は】
新型コロナウイルスの新規感染者数が過去最多を更新したことについて感染症学が専門の札幌医科大学の横田伸一教授は、「やはり行動が緩和されてきたことが一番大きいと思う。多くの人たちが集まる空間が増えてきて、さらに北海道の場合は寒くなってきて換気が悪くなってきたことが要因にあると思う。ワクチンによる免疫や第7波当初に感染をして獲得した免疫が落ちてきている可能性が考えられる」と指摘しました。
また、「今、感染拡大が起きているのは10代が圧倒的に多く、学校での拡大が家族内感染を通じて広がっていると思う」と述べました。
そのうえで、「感染対策への意識に緩みが出ている部分があるかもしれない。自由な活動の裏付けとして感染対策をしっかりやってほしい」と話し、マスクの着用や換気など基本的な対策を徹底するよう改めて呼びかけました。
今後の見通しについては、「確かに感染者数は増加しているが、増加速度はにぶっている。このままの状況が続けばまだしばらくは増加になるが、今月下旬ごろから減少の方向に向かうと思う。一方で、新しいタイプのウイルスが入ってくるとさらなる拡大ということも考えなくてはいけないので非常に懸念材料が多い状況だ」として、引き続き警戒が必要だとの考えを示しました。

【国が釧路地方にDMAT医師派遣】
道によりますと、釧路地方でクラスターの発生が相次いでいることを受けて、国は9日、厚生労働省のDMAT=災害派遣医療チームの医師2人を派遣したということです。
道によりますと、釧路地方では9日現在、医療機関や社会福祉施設であわせて22のクラスターが発生していて、派遣された2人の医師は、釧路保健所やクラスターが発生している施設で患者の容体に応じた入院の調整や防護服の脱ぎ着の指導など、対策にあたるということです。