苫前商業高校の生徒たちがカードゲームでSDGs学ぶ

苫前町の高校生が、国連が掲げる持続可能な開発目標、「SDGs」についてカードゲームを通して学ぶ特別授業が行われました。

この授業は、高校生たちにゲームを楽しみながら「SDGs」への理解を深めてもらおうと町と道庁が企画し、苫前商業高校の1年生15人が参加しました。
はじめに、講師が「SDGs」では貧困や飢餓の撲滅、ジェンダーの平等、海や陸の豊かさを守ることなど、17の目標が掲げられていると説明しました。
このあと、生徒たちは2人1組に分かれ、目標を達成する過程を学ぶカードゲームに挑戦しました。
ゲームでは、「お金」や「時間」のカードをもとに、経済優先や環境優先の事業を進めて目標の達成を目指しますが、どちらかを優先すると一方が犠牲になります。
生徒たちは「経済」と「環境」の両立の難しさを実感しながらも、ほかのチームと協力してカードを交換するなどして、最後はすべてのチームが目標を達成できました。
参加した男子生徒は、「地球に住む一員としての意識が高まりました。1人ではなく、みんなで力を合わせて協力することが大事だと分かりました」と話していました。
講師を務めた高橋優介さんは、「SDGsと聞くと遠くの話と捉えがちですが、1人1人の行動が世界につながっていると感じてもらえたと思います」と話していました。