旭川市が“福祉灯油”1世帯2万円支給 市議会で補正予算成立
物価やエネルギー価格の値上がりを受けて、旭川市は昨年度に続いて高齢者やひとり親の世帯などに灯油代を1世帯あたり2万円支給します。市は、4日開かれた臨時市議会に事業の実施にかかるおよそ10億円を盛り込んだ補正予算案を提案し、全会一致で可決され、成立しました。
旭川市によりますと、対象となるのは住民税が非課税の世帯のうち、70歳以上の高齢者がいる世帯や、ひとり親の世帯、障害者がいる世帯、生活保護を受けている世帯で、あわせておよそ4万7500世帯にのぼる想定です。
旭川市が灯油代の支給を行うのは昨年度に続いて2年連続で、今年度は病院に入院している人などを新たに対象に含めたほか、70歳以上の高齢者が増加したため、昨年度よりも対象となる世帯が1万2500世帯増えています。
市は財源として新型コロナ対策の国の交付金や道の補助金などをあてた、およそ9億9000万円の費用を盛り込んだ補正予算案を、4日開かれた臨時市議会に提案し、全会一致で可決され、成立しました。
対象となる世帯には、12月はじめに通知書が送られ、1世帯あたり2万円が振り込まれるということです。
早めの支給を希望する場合は、11月7日以降に市のホームページから申請すれば、順次振り込まれるということです。
旭川市福祉保険部は、「寒冷地の旭川市では灯油価格が市民の生活に与える影響は大きい。速やかに支援が行き渡るよう準備を進めていきたい」としています。