知床観光支援で旅行商品PR 日本旅行業協会が回復後押しへ
観光船の沈没事故で打撃を受けている知床の観光を支援しようと、日本旅行業協会が知床や道東を訪れる旅行商品のPRに取り組むことになりました。
大手旅行会社などでつくる日本旅行業協会はことし9月、観光船事故後の知床観光の現地視察を行い、このほど、観光客の呼び込みを後押しする支援内容をまとめました。
それによりますと、会員企業の大手8社と連携して知床や道東を訪れる旅行商品を設け、ホームページや広告でPRするプロモーションを展開します。
また現在、全国的に行っている抽せんキャンペーンでは、今月から道内旅行をした人を対象にした「北海道賞」を設けて、次の北海道旅行で使える2万円分の旅行券をプレゼントします。
日本旅行業協会によりますと、ことし4月から9月までに知床で宿泊した人は去年の同じ時期に比べて45%増えましたが、91%増えた全道の水準に比べて伸び悩んでいるということです。
協会では「日本が誇る世界遺産・知床の観光の存続が危ぶまれる状況だ。今回の取り組みを通じて国内外の観光客に訪れてもらい、地域の活性化につなげていきたい」としています。