スキージャンプワールドカップを前 NHK杯 札幌市で

来月開幕するスキージャンプのワールドカップを前に、国内最終戦となるNHK杯が札幌市で行われ、男子は二階堂蓮選手が初優勝。女子は伊藤有希選手が4大会ぶりの優勝を果たしました。

スキージャンプのNHK杯は、来月5日に開幕するワールドカップ前の最後の国内大会で、札幌市の大倉山ジャンプ競技場で男女のラージヒルが行われました。
男子はエースの小林陵侑選手が出場しないなか、江別市出身で今シーズン、ワールドカップのメンバーに初めて選ばれた21歳の二階堂蓮選手が1回目でこれ以上飛ぶと危険とされる「ヒルサイズ」超えの142メートル50を飛んでトップに立ちました。
2回目は雨や風が強まり、競技が何度も中断される難しい条件のなか、122メートル50を飛び、合計250.5で2位に30点以上の大差をつけて初優勝を果たしました。
2位は内藤智文選手、3位は中村直幹選手でした。
一方、50歳で下川町出身の葛西紀明選手は1回目に103メートル50、2回目にK点を超える130メートルを飛び、合計194.6で9位でした。
女子はエースで上川町出身の高梨沙羅選手が試技の着地で左足首を痛めて欠場するなか行われ、下川町出身の伊藤有希選手が1回目にスタートゲートを2段下げてK点超えの124メートルを飛んでトップに立ちました。
2回目はジャンプに有利な向かい風の中で最長不倒となる138メートル50の大ジャンプを見せて、合計ポイント232.8で4大会ぶり3回目の優勝を果たしました。
2位は宮嶋林湖選手、3位は小林諭果選手でした。