市街地のヒグマ出没 自治体職員や警察などの研修会
道内の市街地でヒグマの出没が相次ぐなか、自治体の職員や警察などがそれぞれの対応や課題を確認しあう研修会が帯広市で開かれました。
この研修は、道がことし8月から道内の8つの振興局で開いているもので、帯広市では市や十勝総合振興局の職員そして警察官などおよそ20人が参加しました。
27日の研修では市街地へのヒグマの出没を想定した机上訓練が行われ、目撃の通報を受けてから対応を決定するまでにとるべき行動を洗い出したり、起こりうる課題を確認し合ったりしていました。
道内では去年、札幌市の市街地にヒグマが出没し4人が重軽傷を負ったほか、3年前には帯広市の小学校に現れるなど近年、市街地への出没が相次いでいます。
住宅が密集する市街地では、安全を確保しながらヒグマに対応するうえで関係機関の連携が不可欠で、参加した帯広市農村振興課の岡拳太郎主任補は「机上訓練を本格的に行う機会がなかったので関係機関と情報共有ができ良い機会だった」と話していました。
道のヒグマ対策室の鈴木輝技師は「研修を通じて、それぞれの事情に合わせた訓練を地域ごとに実施してもらえることを期待したい」と話していました。