旭川市中心部に初のタワーマンション 地元は“活性化に期待”

旭川市中心部では、閉店した複合商業ビルの跡地に、市内で初めてとなる25階建てのタワーマンションの建設が進められています。ことし12月に販売が始まるのを前に、27日、報道向けにモデルルームの内覧会が行われました。

このタワーマンションは、JR旭川駅から北に伸びる歩行者天国の買物公園に面し、8年前に閉店した複合商業ビル「エクス」の跡地に「大和ハウス工業」が建設を進めています。
会社によりますと、マンションは地上25階建て、高さはおよそ90メートルと、旭川市内で初めてのタワーマンションになるということです。
ことし12月に販売が始まるのを前に、27日、報道向けにモデルルームの内覧会が行われました。
モデルルームは、22階の東向き2LDKのタイプで、天井まで3メートル近い高さがあります。
窓からは大雪山系の山々を眺められるということです。
マンションは、1LDKから4LDKの合わせて151戸で、販売価格は3000万円台から高いものでは1億円を超える物件もあります。
会社によりますと、これまでに800件ほどの問い合わせがあり、その多くは旭川市内や近郊に住む50代以上の夫婦だということで、シニア世代の戸建てからの住み替え需要があるとみています。
大和ハウス工業北海道支社マンション事業部の藤岡弘樹営業課長は、「地域のにぎわいに貢献できるようなマンションを作り上げたい」と話していました。

【撤退閉店 一方で再開発進む】
旭川市内で初めてとなるタワーマンションの建設が進む買物公園は、JR旭川駅から北におよそ1キロ続く歩行者天国です。
50年前の1972年の開設当時は全国初の歩行者天国として大きな注目を集めました。
旭川市地域振興課によりますと、1979年の一日あたりの通行量は36万人と、道北の中心都市、旭川の「顔」として多くの買い物客でにぎわいました。
しかし、郊外の大型店との競争激化などで人の流れが変わり、去年の通行量はおよそ6万2000人にまで減少。
商業施設の撤退も相次ぎ、▼2009年に「丸井今井旭川店」、▼2014年に複合商業ビルの「エクス」、▼2016年には「西武旭川店」、そして、▼今月に入って「マルカツデパート」がそれぞれ閉店しました。
撤退や閉店が相次ぐ一方で、近年、中心部では再開発の動きも出ています。
去年、「西武旭川店」の跡地に、ドラッグストアやホテルなどが入る17階建ての複合ビルがオープン。
またことし7月には、25の飲食店が軒を連ねる商業施設「旭川はれて」が開業しました。
そして、「エクス」の跡地ではタワーマンションの建設が進んでいます。
旭川平和通商店街振興組合の大西勝一理事長は「人が移り住んでくれば、交流がうまれ経済効果が出る。タワーマンションを呼び水に今後、中心部への投資が加速することも期待できる」と歓迎しています。
一方、まちづくりを研究している旭川大学経済学部の江口尚文教授は「一定程度の経済効果は期待できる」としたうえで、「タワーマンションはあくまでハードに過ぎない。ソフトである住民のパワーや関心をうまく地域に向ける仕組みを行政と民間一体で進めないと中心部ににぎわいは戻ってこないだろう」と指摘しています。