丘珠空港滑走路延伸 札幌市“肯定的意見が上回る”

札幌市にある丘珠空港の滑走路を300メートル延ばす計画について札幌市は、市民から意見を募った結果「計画に肯定的な意見が否定的な意見を上回った」として国への要望など計画実現に向けた活動を加速させる方針です。

札幌市は現在1500メートルある丘珠空港の滑走路を300メートル延ばしジェット機が1年を通して発着できるようにするなどとした計画をまとめ、ことし8月から市民への意見募集や住民向けの説明会などを通じて意見を募ってきました。
市の関係者によりますと、その結果、計画について寄せられた3657件の意見のうち肯定的な意見が1095件で29.9%だった一方、否定的な意見は237件で6.5%にとどまったとしています。
肯定的な意見では空港の機能強化や年間を通じた運航を求める意見が寄せられた一方、否定的な意見では騒音や危険性の増加につながるといった懸念や現状のままでいいとする意見が挙がったということです。
このほか、計画については肯定とも否定とも判断がつかないものの、計画以上の機能強化を求める意見が17.4%、周辺環境への影響に関する意見が16.2%、さらなる検討が必要だとする意見が11.1%あったということです。
市は今回の結果で「計画に肯定的な意見が否定的な意見を上回った」として、空港を所管する国に延伸を求める要望を行うなど計画実現に向けた活動を加速させる方針です。