帯広市で発達障害への理解深めるイベント 悩み共有で支え合い

発達障害の当事者や家族が仕事をするうえでの困りごとやパートナー関係での悩みを共有し、障害への理解を深めようというイベントが帯広市で開かれました。

このイベントはいずれも帯広市に住む発達障害当事者の白木さん(48)と発達障害の夫がいる三浦直美さん(46)が主催して開き、18日は発達障害の当事者や家族などおよそ50人が参加しました。
まず、「発達障害当事者の働き方」をテーマに白木さんが講演し「仕事をするうえで同僚とどうコミュニケーションを取ったらいいか分からない場面が多く、仕事のコツや困りごとを当事者どうしで共有できる場があれば支え合うことができると感じた」と自身の体験を語りました。
また、三浦さんは発達障害のパートナーがいる人はコミュニケーションがうまくとれずに「カサンドラ症候群」と呼ばれる不安や抑うつの状態に陥るケースがあり、当事者やパートナーを孤立させないためにも、医者などの専門家を含めたサポート体制作りが大切だと話していました。
三浦さんと白木さんは来月から当事者や家族が悩みを共有できる場を設けるということで、三浦さんは「安心して自分の思いを発信し受け止めてもらえる場にしたい。仲間を作りながら発達障害への理解を深め、解決方法を見いだしていきたい」と話していました。