道内初の野生ホップ発見の岩内町 クラフトビールで町をPR

後志の岩内町で、明治時代に野生のホップが発見された地元の歴史を知ってもらおうと、町で収穫されたホップを使ったクラフトビールが誕生しました。

明治4年、鉱山調査のためにいまの岩内町の近郊に来ていた外国人のトーマス・アンチセルが、北海道で初めて野生のホップを発見しました。
岩内町では、ホップの発見から150年となった去年から、多くの人にその歴史を知ってもらおうと、地元の農家に依頼してホップの栽培に取り組み、ことしはおよそ14キロが収穫されました。
岩内町にことし7月にオープンした醸造所は、町内で収穫されたホップと岩内沖の海洋深層水を使ってクラフトビールを作りました。
クラフトビールには収穫後24時間以内に処理をした新鮮なホップが使われていて、爽やかな香りと飲みやすさが特徴となっています。
醸造所の荒井高志さんは、「日本のビールの原点は岩内だということを多くの人に知ってもらいたい。地元の方にも愛されるクラフトビールを作っていきたい」と話していました。
クラフトビールは、醸造所や道の駅などで数量限定で販売しているということです。