ヤングケアラーなど支援強化へ 道が推進計画の骨子案示す
ヤングケアラーなど、「ケアラー」と呼ばれる家族の介護や世話をする人への支援を強化するため、道は6日夜に開かれた専門家による有識者会議で、各自治体に助言を行うアドバイザーを派遣するなどとした推進計画の骨子案を示しました。
6日夜に開かれた有識者会議には福祉や保健医療の専門家が出席しました。
家族の介護をめぐっては、高齢化や核家族化が進む中、家族の世話に追われる子どもたちいわゆる「ヤングケアラー」や介護をする側も受ける側も65歳以上の「老老介護」を行う高齢者などへの支援が課題となっています。
このため、道は今年度中に支援の基本的な考え方や具体的な施策を定めた推進計画を策定し取り組みを強化する方針で、各自治体に助言を行うアドバイザーを派遣するほか、自治体職員や教員を対象とした研修を実施するなどとした計画の骨子案を示しました。
これに対し出席した委員からは、ヤングケアラーへの支援では介護を受けている家族への支援もあわせて行う必要があるとか、学校の授業の中でも正しい知識を伝えるべきだといった意見が出されました。
道はこうした意見を踏まえて今後、計画の策定を進める方針です。