伊達出身の演劇作家が沖縄戦描いた作品 17日に地元で上演

伊達市出身の演劇作家、藤田貴大さんが太平洋戦争末期の沖縄戦を描いた作品が、17日、地元伊達市で上演されます。道内で初めての上演を前に藤田さんは「北海道から遠い土地の戦争を描いているが、距離があるからこそ届けたい」と意気込みを語りました。

伊達市の「だて歴史の杜カルチャーセンター」では、77年前の沖縄戦に動員され次々と命を落とした女子学徒を描いた作品「cocoon」が17日に上演されます。
この作品を演じる劇団「マームとジプシー」を主宰しているのが、伊達市出身の演劇作家で演出家の藤田貴大さんです。
本番を前に16日、リハーサルが行われ、学徒たちのにぎやかな学校生活の場面では、藤田さんが出演者のせりふのタイミングや立ち位置などの最終確認を行っていました。
「cocoon」は2013年と2015年に全国各地で上演されましたが、道内では今回が初めての上演です。
藤田さんは「ウクライナ侵攻で戦争の響きが自分の体に近くなった感覚があり、作品にも反映されている。北海道から遠い土地の77年前の戦争を描いているが、距離があるからこそ北海道の人たちにも届けたい」と話していました。
「cocoon」は今月23日に士別市でも上演される予定です。