函館市「建設差し止め主張する」大間原発安全対策工事延期で

函館市が「安全性が確保されていない」などとして建設の中止を求めている青森県大間町の大間原子力発電所について、事業者の電源開発は、9日、安全対策工事を始める時期を2024年後半に延期する方針を町に伝えました。

大間原発は、使用済み核燃料から取り出したプルトニウムと、ウランを混ぜたMOXと呼ばれる燃料だけでも発電できる、世界で初めての商業用の原子力発電所で、原子力規制委員会の審査が続いています。
9日、大間町議会の特別委員会に電源開発の倉田一秀現地本部長が出席し、この中で、地震対策などについて原子力規制委員会の審査が長引いているとして、「ことし後半」としていた安全対策工事を始める時期を2年程度延期して「2024年後半」とする方針を説明しました。
これに伴って「2028年度ごろ」としていた運転開始の時期も延期して「2030年度」を目指す方針を示しました。
安全対策工事の延期は今回で5回目です。
工事の延期について、「安全性が確保されていない」などとして国などに建設の中止を求める訴えを起こしている函館市は、「平成26年に提訴して以来、無期限での凍結を訴えてきた。2年の延期などといった時期の話しではなく、引き続き、建設差し止めを主張していく」としています。