【滞在記・浦幌町】なるほど納得!まちに若者が増え続ける理由

ディープな人脈を持つ「ローカルフレンズ」ととも地域の宝を探す「ローカルフレンズ滞在記」。
9月の舞台は十勝にある人口4300人の浦幌町。「3年連続で20代の人口が流入超過している」といいます。
札幌局の住田カメラマンがローカルフレンズとともに若者をひきつける浦幌町の魅力を探します。

今回のローカルフレンズは浦幌町出身の18歳、井上陽さんと移住4年目の26歳の古賀詠風さん。井上さんは町内の飲食店や牧場でアルバイトをしているマルチワーカー。古賀さんは札幌から移住してこの春浦幌町の地域おこし協力隊を卒業し、地元の企業で教育に携わっています。

2人が案内してくれたのは、町で若者の拠点になっているというゲストハウス。長年空き家になっていた建物を町内外の人と一緒にリフォームしたのだそう。その数88人。フレンズの2人もお手伝いしたのだとか。
このゲストハウスのオーナー小松輝さんは、元地域おこし協力隊の28歳。「外の人と地域の人がつながれる場所を作りたい」とオープンしてから1年。これまで受け入れた若者はなんと300人を超えます。
開業前に描いてもらったというイラストを見せてもらうと、そこにはたくさんの人たちがゲストハウスに集まり楽器を演奏したりコーヒー片手に談笑したりと思い思いに過ごす姿が。
「恩返しじゃないですけど、できることを協力していきたい」と話す小松さんはこの春、浦幌町に興味のある若者が町の仕事を体験できるプログラムを新たに始めました。

滞在5日目。このプログラムを受け入れている牧場を訪ねました。酪農家の高木翔太さん。受け入れた理由を「食べる人もつくる人もつながっていると、体験して分かってもらいたい」と話します。
この日出会った東京から来たという大学生は、牛の世話をするのは初めて。初めは怖いと感じた牛がふとした拍子に頭をなでさせてくれたことで「帰るまでにこの牛と仲良くなる」と笑顔に。その様子を見た高木さんは「何かあったときに思いだしてふらっと来られるような町だったらいい」と話します。

再びゲストハウスへ。この日は地元で親しまれる魚「カジカ」を使ったカレーの試食会。宿泊客や地元の人を30人ほど招き振る舞います。
オーナーの小松さんと企画したのは東京から最近移住してきた著名な料理家。夏休みを使ってゲストハウスに長期滞在している大学生は「料理を仕事とされている方の隣で料理することなんてなかなかない」と自ら進んで参加。新たな交流が生まれていました。
カジカにはなじみがあるものの「カジカカレー」は初めてという地元の方も「おいしい」と舌鼓。地元の人のお墨付きに小松さんも安心した様子。

地元の人も交えたみんなの交流が広がり「描いていた理想像に近い」と話す小松さん。開業前に描いていた夢が現実になるまで、もう時間はかからなさそうです。