シラベルカ 「葉がまるごと枯れる!?」その謎に迫る

視聴者の疑問に答えていく「シラベルカ」。今回、シラベルカにLINEでいただいた質問は、「国道沿いにある木の葉がまるごと枯れています。なぜなのか、木だけに気になります」という登別市の渡邊志のぶさんからの投稿です。本別町からも同じような木があるという投稿が寄せられました。なぜ、葉だけ枯れる現象が道内各地で起きているのか、調べました。

投稿者の1人、本別町の金原亮子さん(37)です。7月下旬、青々とした葉が広がる森の中で、異様な光景を目にしました。

金原さんの話
「昆虫採集をしに山に行っていたときに、ちょっと枯れた木がたくさん生えているところがあって。枯れている木もあったし、元気な木もあったんですね。それが不思議になって、夫にこれなんだろうね?って」。

金原さんに、その現場に案内してもらいました。本別町の中心部から車で20分ほどの山道沿いです。

金原さんの話
「私が撮ったのは、こちらの木ですね。葉っぱだけが枯れているような状態でした」。

たくさんの葉が生い茂る木々の中で、枯れ葉が目立つ木がありました。
中には、葉脈しか残っていない葉もあります。
金原さんは、隣の池田町でも同じ状態の木を見つけたそうです。
理由を突き止めようと向かったのは、北海道大学。
樹木に詳しい北海道大学農学研究院の小池孝良名誉教授です。
なぜ、葉っぱだけ枯れる木が道内各地で見つかっているのでしょうか。

記者の質問
「ズバリ、何が原因なんですか?」。

小池教授の話
「ハンノキハムシという、カブトムシのちっちゃいやつです。ここら辺にいますよ。きれいな色の、青色の」。

こちらが、そのハンノキハムシ。英語では「リーフビートル」、「葉っぱ」の「カブトムシ」という名前がついています。
主にハンノキの葉を食べ、成虫は葉に穴をあける程度ですが、幼虫は葉脈しか残らないほど食べ尽くします。
その幼虫がふ化して成長する時期に、シラベルカに投稿が相次ぎました。

小池教授の話
「幼虫が食べ終わる頃ですね、7月の下旬の頃というのは。一番ひどくなった時ぐらいが、照会がきた時期だと思います」

道立総合研究機構・林業試験場によりますと、ハンノキハムシが葉を食べ尽くす現象は、道内各地から数多く報告されているということです。
この現象は毎年、道内各地で見られると小池名誉教授は話します。

小池教授
「低いところだとここがそうですね。シラカバの葉っぱが食べられているのが分かります」

北大の構内にあるシラカバも、ハンノキハムシに食べられていました。
ハンノキは、葉が虫に食べられ始めるとその葉が落ちて、新しい芽が次々と出てくるため、木が枯れることはまれだということです。

小池教授
「どんどん葉っぱを新しいのを出してくるので、食べられる以上に生産するということでしょうかね。だからあんまり心配しなくても良いと思います」。

小池名誉教授によりますと、ハンノキは土砂災害が起きた場所にも根づいて土地を豊かにするため、4年前の胆振東部地震で起きた厚真町の地滑りの現場などにも植えられ、山林の復興に役立てられているということです。日々の生活で感じた疑問など、ぜひ、LINEからもお寄せください!