胆振東部地震から4年 道内で進む災害への備え

胆振東部地震から6日で4年となります。最大震度7の揺れを観測した地震では、道内全域の295万戸が停電する「ブラックアウト」が発生しました。また、土砂崩れに多くの住宅が巻き込まれるなどして、44人が死亡、785人がけがをしました。あれから4年。あの日を忘れず、前に進もうとする被災地を見つめます。

まず取り上げるのは、道内の企業で進む災害に備えようという動きです。
《災害への備え1「薬局の機能持つ車両の導入」》
札幌市中央区に本社がある調剤薬局チェーンは、大規模な災害が起きた際に避難所などに出向いて主に医薬品を提供できる車両を8月導入しました。
車両の内部には、医薬品を種類ごとに分類して保管する棚や、医薬品を袋詰めするための機器が備え付けられています。
今後、災害が起きた際、道薬剤師会からの要請があった場合には、この車両を活用して医薬品などの提供を行う予定だとしています。
また、胆振東部地震で道内のほぼ全域が停電したブラックアウトが起きたことを受けて、車両に備えられた発電機から外部に電力を供給することも可能だということです。
調剤薬局チェーンの広報室の林貴宏室長は、「ブラックアウトを経験して電力の重要性を感じ発電機能をつけることにした。薬は命に関わるため、災害時にも安心して薬を供給したい」と話していました。
《災害への備え2「非常用電源の設置」》
ビルのメンテナンスなどを行う札幌市東区にある企業では、スマートフォンやタブレット端末などを充電できる防災用の非常用電源を去年から設置しています。
この企業では4年前の胆振東部地震でブラックアウトが起きた際、従業員がスマートフォンなどの充電に苦労したことから、非常用電源を社内に設置しました。
この非常用電源は、スマートフォンやタブレット端末などの電子機器を同時に複数充電することができるほか、付属のLEDライトからでも充電することができます。
災害時には一般の人も非常用電源を利用できるということで、ビルのメンテナンスなどを行う企業の幡優子社長は、「災害が起きた際に地域の人たちが誰でも充電できるよう、非常用電源が社内に設置されていることを知ってもらいたい」と話していました。