留萌線の歴史 かつて映画やテレビにも登場

《留萌線の歴史》
JR北海道によりますと、留萌線は、官設の鉄道として明治43年(1910年)、当時漁が盛んだったニシンや沿線で採掘された石炭を運ぶため、深川と留萌の間で開通しました。
大正10年(1921年)には増毛まで延伸され、昭和40年代にはブリキの箱で行商の魚を運ぶ「ガンガン部隊」と呼ばれる女性たちなどで多くの利用がありました。
国鉄時代は、石狩沼田まで札幌からの札沼線が延びていて、留萌線と接続していた時期もありました。
また、国鉄時代には留萌線から札幌や旭川へ直通する急行列車も運行され、昭和62年(1987年)のJR発足までは留萌からさらに北、日本海沿いに宗谷線の幌延に向かう羽幌線も運行されていました。
しかし、鉄道が主役の時代は終わりを告げます。
昭和40年代以降、マイカーの普及や沿線の過疎化などから利用者数は年々落ち込んでいきました。
沿線では深川留萌自動車道が整備されて札幌への高速バスも走るようになり、深川・留萌間の1日の平均利用者数は、1キロあたりで、昭和50年度(1975年度)は2245人だったのが、令和2年度(2020年度)には90人と大きく減少しました。
平成28年(2016年)にはとくに利用者が少なかった留萌と増毛の間が廃止され、現在、留萌線の利用は通学に使う高校生が中心となっています。

《映画やテレビにも登場した留萌線》
留萌線は、映画やテレビドラマでたびたび登場しました。
昭和56年(1981年)に公開された高倉健さんが主演の映画「駅STATION」では、増毛駅や留萌駅が登場しました。
増毛駅は鉄道が廃止されて6年近くになりますが、開通当時の姿に復元された駅舎は映画ファンが今も多く訪れています。
また、平成11年(1999年)放送のNHKの朝の連続テレビ小説「すずらん」では、恵比島駅の場所に架空の駅「明日萌駅」が登場しました。
ドラマの撮影で蒸気機関車が使われたことにちなんで、JR北海道は深川と留萌や増毛を結ぶ「SLすずらん号」を平成18年(2006年)まで運行していました。