函館に進出の仏老舗ワイナリー醸造所 10月に建設開始へ

ワイン造りに適した環境を求めて函館市に進出したフランスの老舗ワイナリーの醸造所の建設計画が資材の高騰などで当初の予定より4か月ほどずれ込み、ことし10月に本格的に建設を始めることになりました。

フランスでおよそ300年の歴史がある老舗ワイナリー、「ドメーヌ・ドゥ・モンティーユ」は、気候変動が続く中、ワイン造りに適した環境を求めて函館市に進出し醸造所を新たに建設した上で来年秋の醸造開始を目指しています。
ワイナリーの日本法人によりますと、建設資材の価格高騰などで醸造所の詳細な設計を変更した影響で計画が当初の予定より4か月ほどずれ込みことし10月に本格的に建設を始めるということです。
完成は来年夏の予定で、法人は秋からの醸造作業に影響はなく3年後には地元で収穫されたぶどうのワインを出荷したいとしています。
醸造施設はぶどうを熟成させる半地下の部分を含む2階建てで、観光客などが楽しめるよう、ワインバーなども設けられるほか、将来的にはワインの醸造やぶどう栽培の技術について地域の関係者などと共有する場にすることも目指すということです。
「ドメーヌ・ドゥ・モンティーユ」日本法人のゼネラルマネージャーの矢野映さんは「去年、初収穫したぶどうの出来もよく函館進出に手応えを感じているので函館の地でのワイン醸造を計画通り進めたい」と話しています。