北海道の最低賃金 31円引き上げ920円に 審議会が答申

物価が上昇する中で、道内の最低賃金が引き上げられることになりました。時給889円となっている道内の最低賃金について、北海道労働局の審議会は、過去最大の引き上げ額となる31円引き上げてことし10月から時給920円とする答申を行いました。

厚生労働省の審議会は今年度の最低賃金について、今月、全国平均で過去最大となる31円引き上げるという目安を示し、北海道は30円引き上げという目安が示されていました。
これをもとに北海道労働局の審議会で議論が進められてきましたが、8日、目安よりも1円高い31円引き上げて、時給を現在の889円から920円とする案が採決され、賛成多数となったことで労働局に答申しました。
これは最低賃金が時給で示されるようになってから過去最大の引き上げ額で、道内では初めて900円を上回りました。
目安を上回る引き上げになった理由について審議会は、消費者物価指数の上昇率が北海道では全国より高くなっていることや、企業にコロナ禍からの改善傾向がみられることなどをあげています。
採決では、企業側は、円安や原材料価格の高騰などで負担が激増し、賃上げの原資の確保に苦しんでいるとして反対しました。
審議会の会長をつとめる北海道大学の亀野淳教授は「企業側の負担軽減のため、行政には物価高への対策や中小企業の生産性向上に指導的に取り組んでほしい」と話していました。
新たな最低賃金はことし10月2日から適用される見通しです。